千葉県PTA研究大会鎌ヶ谷大会レポート

2018年12月1日、きらり鎌ヶ谷市民会館を主会場に、第六十七回千葉県PA研究大会鎌ヶ谷大会が行われました。浦安市からの参加者は、朝七時半に市役所に集合し、浦安市のバスで鎌ヶ谷へと向かいました。会場では多くの鎌ヶ谷市PTAのスタッフの皆さんが温かく迎えてくれました。

午前の部は、コンクール表彰式や開会式の後、ウィルチェアーラグビー元日本代表ヘッドコーチの荻野晃一氏による記念講演がありました。荻野氏は、海水浴中の事故で、脇から下は完全に麻痺した状態となってしまいましたが、懸命のリハビリで社会復帰し、その過程で出会ったウィルチェアーラグビーによりその後の人生が変わりました。アテネパラリンピックの日本代表、北京ではキャプテン、リオデジャネイロでは代表監督を務め、日本に銅メダルをもたらしました。幾多の挫折を乗り越えた「挑戦」の人生について語っていただきました。

午後の部は、「組織・運営」「学校教育」「地域活動・安全対策」「家庭教育・健康管理」「広報・IT活用」の五つの分科会に別れて、研究テーマに関する事例発表やディスカッションが実施されました。その中で「家庭教育・健康管理」の分科会に参加し興味深い話を聞くことができました。一つは、家庭教育セミナーの講師を選定するこだわりについての船橋市の小学校PTAの事例で、具体的には「同年代の子育てをしている講師であること」「現役で活動していること」「(クチコミで情報をあつめ)実際に聞いてよかったこと」にこだわった講師をお呼びし、高い満足度を得ているとのことでした。もう一つ、母親任せにしない家庭教育とPTA活動を目指してというテーマで袖ケ浦市の中学校PTAの事例では、父親を対象にした本部副会長人員を六名に増員し、業務の細分化を計り男性の役員への抵抗感を減らす工夫をされていました。文化祭での父親役員による出店や球技を通じた生徒や教職員との交流などコミュニケーションの工夫もされていました。

また、「広報・IT活用」の分科会では、美浜南小PTAの高橋洋介会長がPTAにおけるIT活用について発表しました。IT技術の活用が一過性のものにならないよう運用方法を検討したり、見直しをしたりすることが重要であると語られていました。

帰りのバスでは、船橋でのイベントのため大渋滞が予想されていましたが、運転手さんの知識と経験で大きな遅れもなく浦安に戻ることができました。

とかくPTA活動は、従来のやり方を踏襲することが多いと思いますが、研究大会を通じていろいろなPTAでの取り組みについて触れることで少しずつでも現在の環境にあった活動に変えていくヒントが得られると思います。

今年は、十月十二日、十三日に千葉市で関東ブロックPTA研究大会、十一月三十日に館山市で千葉県PTA研究大会安房大会が開催されます。一人でも多くの皆さんの参加をお待ちしております。

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